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どんな仕事をしていますか？

山本祐里（妻）朝から昼までは医院から預かった模型を作業しやすく加工しています。流れ作業になるのでいかに効率よくできるかが重要になります。
昼食後から15：00までは前装冠にレジンを盛っていき、患者さんの歯の色に合うように指示書を見て確認します。後で研磨するので、少し大きめに盛ることを気をつけています。15：00から17：00までは、CADでTEKを作成。スキャナーで模型を読み込ませ画面上で作り上げていきます。作成し終わったら加工機にデータを送り削り出します。

山本武司（夫）私は主に3Dプリンターで造形されたパーシャルデンチャーに使われる維持装置のパターンの調整、埋没、鋳造された維持装置の研磨、適合を担当しています。パターンの調整では維持装置のデザインについて担当者と話し合うこともあります。また、研磨作業においてはバレル研磨機を取り入れ品質の安定と作業効率の向上を図っています。

仕事をはじめて、
自分の中に変化はありましたか？

山本武司（夫）最初の頃は自分の仕事で手一杯で周りに対する気配りができていませんでしたが、慣れていくにつれて自分が次に何をすれば良いか考えることができるようになったと思います。自分の仕事を終わらすことだけではなく、次に控えている作業を担当する人達のことを考えて行動するように心掛けています。

妊娠、出産、育休明けの不安について教えてください。

山本祐里（妻）基本的な技工作業は座っての作業が多いので、妊娠中に大変だったと感じることはありませんでした。社内には畳でできた休憩室もあり、体調が悪くなると休むことができ助かりました。
正直なところ育休中にCADの操作を忘れてしまい、復帰がとても不安でしたが、同僚の助けもあり今は順調に仕事をしています。また、子供が熱を出した時は“仕事の方は大丈夫だよ”と声をかけてもらえてとても安心しました。

働いてよかったことはありますか？

山本武司（夫）夫婦で働くことになって今まで通りの働き方が難しくなった時に仕事内容の変更や労働時間の調整をしてくれたのでとても助かりました。また新社屋に移転したことにより今まで以上に良い環境で仕事することができるようになったので良かったです。

これからの目標はありますか？

山本祐里（妻）復帰後、新しい作業を任せられるようになりました。慣れない事ばかりで上手くいかない日もありますが、“山本さんに任せてよかった”と言ってもらえるようになりたいです。これからどんどんデジタル化が進んでいきます。その為にも新しく担当する機械に詳しくなり、分からない事、知らない事をなくす事が今の課題です。

山本武司（夫）歯科技工士の仕事はデジタル化が進み大きく変わろうとしています。まだまだ成長途中でありますが、将来、技工士となって大きな力となってくれる技術だと思っています。私はその技術を1日でも早く自分達の仕事に取り入れていけるようにサポートしていきより良い仕事環境を作っていきたいと考えています。また、夫婦同じ職場で働く立ち場としてお互い協力し合い仕事と家庭をしっかり両立できるように頑張っていきたいです。

最後に学生の皆さんにメッセージを。

山本祐里（妻）私は子供の頃よく牛乳パックや新聞、ちらしなどで工作したり遊んでいました。ここをこうしたら良いものができる！いや、こっちかな？など、考えながら作ることが大好きでした。興味でアクセサリー作りやDIYが好きな方は、楽しみながら仕事ができるのではないでしょうか。
直接患者さんと会うわけではありませんが、自分の作ったものを「とても良かった！」と言っていただけたお話を聞くと、作ってよかったなと思います。誰かの生活の一部になっているモノを作る事は、とてもやりがいのある仕事です。よかったら私たちと一緒に仕事をしてみませんか。